Q.  簡単にできる内容から学習をスタートするのはなぜですか?


 A.   公文式の教室では、まず最初に学力診断テストで、学習の出発点を決めます。

      その公文式の出発点は、通常お子さまが現在学校で学習されている内容よりも、

      少し低いレベルの教材になります。

      こんな簡単にできるところから学習する必要があるのか、とお思いになられるでしょうが、

      この出発点には「復習」とは異なる
役割があるのです。

      それは、これまでの「教えてもらう学習」から「自分で学ぶ学習」へと〈学習する形態〉を

      転換するための出発点でもある、ということです。
                                                                                  


      〈わかる〉ところからではなく〈できる〉ところから始めることで、子どもさんはすらすら鉛筆を動かし、

      自分の力だけで短時間で一気に学習することを経験します。

      ここから公文式の学習が始ります。

      そうして、自分の力で「作業力」や「集中力」を養い、これらの力を「やる気」や「自信」にまで高め、

      自分の
力だけで難しい課題にも挑戦できるようになっていきます。


      また、〈わかる〉と〈できる〉には大きな違いがあります。

      学校で教えてもらって解き方は〈わかる〉。

      では、自分一人でどれだけ速く、正確に解くことが〈できる〉でしょうか。

      十分に〈できる〉力を蓄えてからでないと、自分の力で次の新しい課題を学ぶことは

      できません。



      この様に公文式の出発点は、自ら学習する姿勢を形作り、学力の土台を固めるためのものであり、

      3ヶ月後、6カ月後、1年後の進度見通しを持った、効果的・効率的に学習を進めるための

      出発点なのです。

      その場でジャンプするよりも、少し後ろに下がって助走をつけた方が、高く遠くに跳べるのと同じです。