Q.  公文式では先生は教えてくれないと聞きましたが?


 A.   公文式では、勉強の基本は自学自習であると考えて指導をさせていただいております。

      「自学自習」というのは、自分から進んで学習に取り組み、

      自分の力で問題を解き、

      まちがっていたら自分の力で訂正するというものです。

      教材はスモールステップで構成されており、

      無理なく進んでいけるようになっています。

      さらに、新しい内容に入る箇所には例題やヒントが用意されています。

      子どもさんはその例題を見ながら、自分で考えて学習できる教材になっています。


      しかし、ひとりでは「できない」「わからない」という場合も、もちろんあります。


      そういう時は、その子どもさんがどこまではしっかり理解できているか、

      どの段階までの学力は定着しているかを確認し、

      それからヒントを与えたり、例題やすでに勉強した類題を示したりします。

      「手取り足取り教えるのではなく、子どもさん自身に自分の力で気づかせるように導く。」

      「いかに自分で気づかせるか。自分で気づかせるために、どのようなヒントを与えたらいいか。」

      それが指導の技術であると考えています。

      そして、ほんとうに説明が必要な場合は、子どもさんがきちんと理解できるまで丁寧に説明いたします。


      入試など実戦の場面では、初めて見る問題に出会うこともしばしばです。

      そのような時にどう対処するか。どう思考を繰り広げていくか。

      このような力(流動性知能)は、わからないからといってすぐに教えてもらうような学習法では

      決して身につきません。

      公文式では、このような力を養うために、あえて「教えない」と言っても良いのかもしれません。